純米@大吟醸

美しいと楽しい、旅と音楽と日々のこと。

reGretGirl / Soak

 reGretGirl(リグレットガール)の曲を書いてる彼にはきっと、妹か姉か両方かがいて、お母さんも追加するとかなり女子の思考に偏った環境で育っている。そんなことがふと浮かんだ。

 だって、我が家は現在甥っ子だらけだけど、このバンドの曲を書くような心が育つとは思えない発言と行動だらけ。ウルトラマン、ゲーム、毎日で引きこもるとかもうお腹いっぱいノーサンキュー。それと比べて、このバンドの世界はまるで少女マンガ。現実世界ではありえないイケメンと出会いとすれ違いと大泣きと大好きがいっぱい。

今でも会える距離を保っていたいのは まだ忘れられないほどの恋に浸ってるから 今でもまだやり直せる気がしてる だって血が滲むほど愛したって壊れないから

 “まだ忘れられない恋”とか“血が滲むほど愛する”ことなんて、現実世界では本当にない。マンガではよく同級生や同僚と結婚したりするけど、あんなの滅多にない。逆に何人かいるそういう人にはちょっと引くくらい。

疲れたら会いたくなる癖が いつまでも抜けなくて 履歴を見返したりしてる

 疲れたら会いたいって思います?私はさっさとメイク落としてお風呂に入ってビール飲んで寝たい。

あと何回こうやって君のこと歌えば 取り戻せるだろうか まだ諦めてないよ

 ここの歌詞を聞いて思い浮かんだのは、捨てられたんだか別れたかすると速攻で曲を作って全世界に向けて歌ってしまったテイラー スウィフト。彼女もこういう切ない想いを胸に曲を書いたのかな。

こうやっていつまでも自分のこと歌われる気分はどう?これ以上はなし?すぐにやめてほしい?じゃあ、もう帰っておいでよ

 この思考ない。微妙にストーカー気質。

 けど、こういう弟が振られて帰ってきたら慰めてあげると思う。そんな感じの優しい女子たちに囲まれていたんだろうなと思う。少女マンガを映像化する時に曲作ってもらったらよさそう。250万乙女のバイブルがごとく、キュンキュンさせちゃうと思う。

 なんて言いつつ、少女マンガを最後に読んでから○十年。世界観ごととっくの昔に忘れてしまってる。最近は仕事のために読んだくらい。少女マンガの世界は今も昔も驚くほど変わってない。

 でもさ、思い出した。少女マンガでバンドがからんでくるのものは少ない。バンドマンに恋する設定も多くない。女子力高い彼にはわかることだと思うな。