純米@大吟醸

美しいと楽しい、旅と音楽と日々のこと。

110:プラドとレティーロとハムの博物館

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  一目惚れしてしまったスペインだけど、残念なこともあった。

 行ってみるまで、スペインはそこまで楽しみな国ではなかった。言葉がわからないのはともかく、マドリードで気になっていたことが特にない。でも、実際行ってみると何か肌に合う物を感じたし物価も安かったから、楽しくて仕方なくなった。また行きたい。実はその理由が残念なことで……

プラド美術館が休館日

(笑)
 こういう不運はたまにある。そして、余計に行きたくなる。私は別に世界の美術への造詣が深い人間ではない。それに、プラドに来る前に美術館は飽き飽きしている感じもあった。だって、ヨーロッパの美術館はイエスが多くて……。

  • エスの磔
  • 首から血を流すイエス
  • 十字架を背負わされたイエス
  • 弟子の膝の上で最後の時を迎えるイエス
  • 復活のイエス

 どこの美術館に行っても、こんな感じにイエス三昧。正直言うと、「もうお腹いっぱい」と思ってた(笑)

ティーロ公園を歩く

 プラドが閉まっていていいこともあった。朝一で行って閉まってるのを確認した後は、そのままレティーロ公園に行った。写真はそこの池。Google Mapを見たらEstanque Grande de Retiroとある。スペイン語ができないのでエスタンクがわからなかった。池か。BigかGreat pondみたいな意味でいいだろうか。

 同じ公園の中にあったガラスの家も素敵だった。温室なのかサロンなのかわからないけど、イベントで使ったらかっこよさそう。知識ゼロで行ってしまったのが残念。この公園は小道の作り方もきっちりしていたし、もっと見ておくべきだった。

マヨール広場

 ここのことも知らずに突然行き着いた。きれいー。見た中でもっとも完璧に美しいと思った。四角い広場に、周りをぐるっと囲むひさしが付いたお店。すごく異国情緒を覚えた。当然なのだけど、スペインは思い描いていたヨーロッパよりもずっとスパイスが効いている。ただの石造り、石畳ではなく、色がつけられていたり真っ白だったり、なんというか細部へのこだわりがいい。

 よくあるヨーロッパの広場と同じく、昔は市場が立っていたんだろうな。あとは処刑とか。それでも雰囲気は明るく、古い感じがして素敵だった。あー、やっぱり行きたい。ワクチンを打てば、意外と早く行ける時がくるのだろうか。

肉の博物館

 もうひとつ、知識なしで行ったところにMuseo del Jamonがある。生ハムの塊がたくさん上から吊るされているのが店の外から見えたのがきっかけ。昼間から人がたくさんいて、カウンターで飲んで食べてしてる。おいしそうだし、おもしろそう。そう思っただけだった。

 おいしかった。周りの人が頼んでいる物を適当に頼んだら、どれも量がたっぷり。クロワッサンに生ハムをどっさり挟んだサンドがおいしかった。Paulで売ってる似たパンを今でも買ってしまうのは、きっとこの店のせい。お腹いっぱい食べても飲んでも、二人で二千ペソくらいだったはず。

 絵日記には「肉の博物館」と書いてあるけど、Jamonはハムのこと。隣の人が食べていた鶏の丸焼きに惹かれて私たちも注文したから「肉」の印象になってしまったのかも。このお店もまた行きたい。今度はワインを飲む。

マドリードの地下鉄はデュエット

 海外には珍しく、録音の音声が停車駅を案内してくれた。海外の電車の放送はやる気のなさが表れていて、とりあえず聞き取れない。そもそも聞いてもらおうと思っていないだろうしね。だけど、スマドリードの地下鉄はスペイン語がわからない私でも「プロキシマ」みたいな単語がNextの意味であることを想像できるくらいにクリアな音声だった。助かる。

 もっとおもしろかったのは放送がデュエットだったこと。日本の駅に置き換えてみるとこんな感じ。

男「次は〜渋谷」
女「次は〜渋谷。東京メトロ銀座線、半蔵門線副都心線東急線……をご利用のお客様はお乗り換えください」
男「お乗り換えください」

すごく珍しいと思う。

 マドリードは行ってから好きになった街。次に行くなら、テニスのマドリードオープンの時期にする。予定に観戦も入れて、もう一度まんべんなく市内を観光したい。

 

 今日の場所は、大吟醸トラベルの110番

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