Ben Folds FiveのVideoという曲を思い出した
1990年代にベン フォールズ ファイブというアメリカの3ピースバンドがいて、ギターがいなくてピアノがいておまけにフロントマンが痩せ型の眼鏡君で全然かっこよくないのにドラマの影響なんかもあって日本でも人気があった。
彼らのファーストアルバムに収録された『ビデオ』という曲を急に思い出した。で、思った。もうビデオデッキないよ。
成長するにつれ、変わる考え方が描かれた曲でピアノがめちゃきれい。でもフロントマンでピアノボーカルのベン フォールズさん、ライブではピアノめちゃくちゃなんだよね。ゆっくりしたテンポの曲はしっとり美しく弾いてくれるけど、ロックでポップな曲は勢いとノリでぐちゃぐちゃ。全盛期の小室哲哉みたいな弾き方もするし。
前はこんなだったよな、ワクワクした。あ〜、昔に帰りたい。だけど、そんな時は去った。もうそんな風に考えてないし、見てる物も違う。静かにしてって、自分たちがビデオの中で生きる日をカウントダウンしてるんだからさ
適当だけど、こんな感じ。そして、私はこのシーンをおじいちゃんになったベン フォールズさんが赤いセーターを着てロキングチェアに揺られながらブラウン管のテレビで観ている姿を勝手にイメージしていたよ。
この曲が出されたのは1995年でバリバリVHSと呼ばれたビデオテープを使ってた。テレビ番組の録画はもちろん、ビデオカメラで撮った内容を仮編集する時にはプロの現場でも使われていたからね。
ベンさん、どうしよう。もうビデオカセットを再生できるデッキがないよ。ちゃんとデジタル変換しておいたかな?放置しておくとテープもくっついちゃいそうだけど、まだちゃんと観られてる?
当時は携帯で動画を撮ってその場で編集してシェアができるようになるなんて思ってなかったよ。90年代当時だって今に劣らずいろいろな変化があったけど、ボケッとしてると思い出すら楽しめなくなっちゃう。気をつけないとね。