純米@大吟醸

美しいと楽しい、旅と音楽と日々のこと。

103:京都の白味噌の思い出

 私の友達にはワイドショーをよく見るタイプの子がいて、巷で流行っていることをうっすら教えてくれる。その子は旅行する時、やっぱり巷で話題の物をよく調べている。好みはお菓子屋さんとご飯屋さん。だから、彼女と一緒の時は食べ物には困らない。

 写真はそんな感じで行った手毬寿司のお店で撮ったもの。私は江戸前が好きですよ。でも彼女はこういう映えっぽい物が猛烈に好きな人だから付き合う。お客は99%女性。たぶん観光客。お店の方は、みんなこれを食べたがることにうんざりしているように感じられた。大変だな。

 味は普通だと思う。かわいらしい見た目以外の印象は薄い。ただし、それでもこのお店を覚えているのは、ここで強烈な白味噌体験をしてしまったから。

 お寿司と一緒にお味噌汁が出てくるのですが、これが白味噌だった。京都に来ているにも関わらず、私はそれを忘れていた。何気なく手に取り、口に含んでしまい……

 志村けんさんの有名なコントのように吐き出しそうになった。

 さすがにそれはできないので、味がわからないようにして飲み込み、それ以上は飲まなかった。オブラートに包んで言うと私のお口に合わない。はっきり言うとまずい。前に座る友達には「これは難しい」とだけ告げた。

 こんなことがあったから、以来京都でお味噌汁を飲む時はかなり気をつけている。色と匂い、口に含む時もほんの少し。普通に関東と同じお味噌汁のお店も多いようで、あれ以来こんな体験はしていない。

 そうそう。このお店は東京の私たちが住む場所の近くにある大手外食チェーンのお店。友達を含め、それに気づいてる人はいなそうだった。すごいな。プロデュースってこういうことだ。

インスタ映えは確実なので、ぜひ行ってみると良いと思う。