純米@大吟醸

美しいと楽しい、旅と音楽と日々のこと。

111:東京タワーの思い出

 何度も見て、眺めて、登って、誰かを連れて行ってとしているけれど、東京タワーの魅力には抗えないでいる。そういう人はきっと多い。

 前のオリンピックの時に建てられたオンボロの鉄の塔。だけど東京の塔と言えば、絶対に東京タワー。スカイツリーなんて目じゃない。住んでる場所にもよるのだろう。それに某国の観光客だらけらしいし、入場料が高いという話もあるから、未だに行っていない。そのくらいの愛着。高さがあればいいってものではないと思う。

 昼も十分美しい。だけど、夜の美しさは格別だ。私が好きなのは、突然なんとなく夜ドライブをしたくなった時。冬の空気が澄んだ時はさらに良い。すっかり空いた時間にすっ飛ばしてライトアップされた東京タワーを見上げるのは最高だ。首都高をクネクネ曲がっている間にビルの間からひょっこり姿を表す感じも好き。いつだって「ワー!きれい!」と喜んでしまう。

 塔はたいてい電波塔なのに、作る時に適当にデザインされていないところがいい。平凡な風景に溶け込んで、いつの間にか街のアイコンになる。先を見据えて物を考えられる人が昔はいたんだな〜と、いろいろ考えながらこの写真を眺めてる。

 ライトに照らされた東京タワーは、霜柱のように繊細な美しさを見せる。何かの応援用に色がついた照明もいいけど、私は平時のオレンジが一番安心できる。

 航空会社さんも、こうしたランドマークや街の造りをしっかり見るだけの飛行をしてくれないかな。東京に戻ってくる時、飛行機のまどからそんなにしっかり東京タワーを探すことはない。空からひとつひとつをじっくり見てみたいと、結構前から思っている。

今日の場所は、Google My Map 大吟醸トラベル の111番。