71:フェニックスの思い出
- 飛行機から砂漠
- オアシス
- タトゥーインみたいな道路
スカイハーバーという空港の名前が好き。意味はそのまま、空の港。空港にぴったり。この空港はアメリカの南部、アリゾナ州のフェニックスにある。
日本からここに行くにはアメリカのどこかの街で乗り換えをしないとならなくて、私はカルフォルニアの真ん中ちょい下くらいにあるサンノゼで乗り換えた。日本のコミュニティバスの半分くらいしか乗れない小さな飛行機に乗って南東に向かうんだけど、その間の景色がずっと砂漠。人っ子ひとり見あたらない砂漠。車一台分の轍だけついた砂漠。ああいう所をひとりで走る時の気分はどんななんだろう。そんなことを考えながらとにかく延々と砂漠を見ていると、フェニックスの街が見えた。
オアシスとはこういうことかなと思った。
高い山がなく、緑が茂る山もなく、街の木々も低く、砂の色が多い。これまでこんな景色を見たことがなかった。降りる前からワクワク。降りたら降りたで、空港の内装がいきなり観光客が考えるアリゾナ満載。サボテンがたくさん植えられていたりしてテンションが上がった。
フェニックスは道路が素敵だった。この街は他のアメリカの都市と同様に車社会で、大きくて快適な道路があった。砂漠の中に薄いグレーのコンクリート道路がある感じがタトゥーインっぽい。特に夜がいい。通勤ラッシュを過ぎた時間、東京のようには混んでいなくて静かでヒンヤリしていて、SF映画の都市にいる気分になった。
フェニックスの思い出はたくさんある。少しずついろいろ出していこう。
今日の場所は、Google My Map 大吟醸トラベル の71番。