純米@大吟醸

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39:アムステルダムの思い出(その3 フライドポテト)

  アーンヘムからアムステルダムに戻った私たちは、次の目的地に向けて旅立つ。駅を近くを歩いていた時、見たことのない食べ物が売られているのが目に入った。

daiginjo travel netherland amsterdam fried potatoes

 こういうポテト。

 今となっては、それがベルギースタイルのフライドポテトの食べ方であることは知っている。だけど、この時は人生で初めて見た物だったから驚いた。

 おもしろがってサイズはラージを選択。でも日本のラージじゃない。スポーツの応援で使うメガホンをひと回り小さくしたくらい。オランダは人のサイズが大きいからそうなるのだろうか。

 そういえば、昔の映画館や遊園地で売られていたポップコーンやスナックにこんな物があった。円錐を逆さにした紙に食べ物を入れている。オランダのフライドポテトはその中にフライドポテト。そして、一番上にはポテトが見えないくらいのマヨネーズ。

 確かソースにはいくつもの種類があった。パプリカとかガーリックとか。この時選んだのはシンプルな普通のマヨネーズ。私はそんなにマヨネーズ好きではないのだけど、この食べ方は斬新だったから気に入った。日記には手をベタベタにしながら食べたと興奮が記されていた。

 日本のじゃがいもともアメリカのポテトとも違うじゃがいもだと思う。ホクホク感は男爵で長さがあったからたぶん形はメークイン。一本が一センチ角くらいあったと思う。ジャンクフードなのにすごくおいしくてたまらなかった。

 だからと言って、家でフライドポテトを食べる時にマヨネーズをつけるようになりはしなかった。逆にフライドポテトにつけて食べるために、シェフがマヨネーズを手作りしてくれる、そんな機会に恵まれるようになった。これが激ウマ。ポテトもマヨネーズも食べきれない分を持ち帰られてもらったくらい。

 旅行をする時のあまりの準備のしなさに驚くけれど、だからこそこうして衝撃的な感動に出会うことができる。映画とかも前情報なしに観た方がおもしろさを感じるものだ。

 今日の場所は、大吟醸トラベルマップの39番。

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