私のマイナンバーカード取得
在宅勤務のうちに面倒な役所関連は片付けておこうと思い立った。
今まではたいした通知カードで十分に過ごせたし、免許証もあるから身分証明書には困ってないし、5000円ぽっちのマイナポイントにつられて使いもしないカードの発行のために役所に出向く気は起こらなかった。ちなみに住基ネットカード?も持っていない。
そんな私はこれからは忙しくなりたいし、近所に住む友人たちにもいろいろと言われ、在宅勤務のヒマな間に取得しておくことにした。
申請予約
四月までいっぱいで、いきなり困る。
地域のウェブサイトを見ると、申請にはいくつか方法があることがわかった。指定の場所に行くこと、ネットで自分でする、街の証明写真の撮影機を使う。手元に写真がなかったので、私は指定の場所に行くを選びたかった。家から近いし、中抜けすれば平日の昼間も行けるから。来場予約が必要らしいので、書かれた電話番号に電話をする。日曜の昼間、おじいさまが応対してくれた。
「来場での申請はですね、四月までいっぱいなんですよ」
笑。
「マイナポイントの申請期限は確か延長してるから大丈夫ですよ」
それはまぁいいんだけど、いったいどうしたらいいの。
「自分でスマホからすれば早いですよ。写真は職員が撮るレベルだから(笑)、自分で好きなだけ撮り直した方がいいですよ」
笑いながらこきおろされる職員さん。おじいさん、さりげなくひどい。
ネット申請のID/PWを入手する
めんどー。だけど、まさかの家にあった(笑)
知り合いがネット申請にチャレンジして、結局IDとパスワードを受け取りに役所へ行った話を聞いていた。バカげているとプンスカ。怒る気持ちわかる。というか笑う。おじいさんにそれを伝えた。
「そうなんですよね。もし通知カードが届いた時のハガキを持っていれば、そこに書いてあるんですけどね」
え?
なんて言った?
通知カードが届いたのは五年くらい前だったはず。
「それ、捨てずに取ってあります」
急いで取ってきて中を探すと、確かにIDとパスワードが入っていた。
「よかったですね。それで申請してください」
おじいさんはたぶん「ちゃんと読めよ」と言いたかったと思う。というか、地域の申請ページにそのことを書いておけばいいのに。一言あれば自力でできたんだけど…、と小言は後でまとめて書く。おじいさんにお礼を言って、電話を切った。
自宅で申請
女優ライト登場。
私が自宅で申請に踏み切った理由は他にもある。偶然にも、いわゆる女優ライトを買っていたからだ。私の会社はオンライン会議の時に画面には顔は映さないのだけど、お客さんや協力会社との会議の時は相手に合わせてカメラをオンにする。夜の会議だとひどい顔…。いろいろな撮影にも使えそうだったから買ってみた。最高。
面倒だったから、おじいさんと電話をしたままの普段着でメイクだけ撮影用にハッキリさせて、女優ライトを使って写真を撮った。そしてもちろんレタッチ。街の証明写真の撮影機で申請できるのであれば、今や当たり前の美肌プラスや男前プラスくらいの補正は行っていいはず。なのでいい感じに仕上げてサクッと申請を済ませた。
できあがるのは二カ月後、ってそんな訳ないでしょ。取得率たった20%なんだから。
受取
受取予約
再び四月まで空きがない!
予想どおり四週間と少しでできあがり、取りに来てと封書が届いた。役所に行くのは面倒くさい以外の何でもない。それをわかっていない公職の方がどんなにいることか。しかも予約をしろと。
私が住む地域は人口がとても多い。紙に書かれたURLを叩いて予約をしようとしたら、四月まで空きがなかった。しかも平日の朝九時から夕方四時まで。おいおい。確か日本人の会社員の割合は90%近かったはず。個人事業主でもその時間はたいてい働いているよ。それで「仕事が忙しいは理由にならない」と言うのなら、半休をくれないと困るわ。実際、私も昼休みを使ったけど、昼休みは休みなので返してほしい。
自宅近くの施設は諦めて遠くの出張所で空きを見つけて、予約の入力をしたら打ち込んでいる間に他の人で埋まってしまった。さてどうしようか。四月は嫌だな、でも仕方がないかと再び近くの大きい受取場所の予約ページを見たら、翌週に空きが出ていた。ラッキーと速攻で予約完了。今度は他の人より早く完了ボタンを押すことができた。
予約をするとリマインドメールが届くのだけど、いらないでしょ、この機能。サクッとキャプチャして。
持っていく物
押印場所が見つからない
封書の中の案内に、このハガキ(受取なんとか書)と身分証明書と通知カードを持ってきてとあった。ハガキには事前に書いておくべき箇所がある。名前など。あと、ハズキルーペがほしくなる小さい文字を読んでいたら押印もするらしいのだけど、すべき場所が見つからない。持参することにした。わかりにくいくせに、わからなかった人をルールで作業拒否するのが役所の人だから。
それにしても、封書の中には何枚も使わない紙が入っていた。もったいないし、捨てるのが面倒だから入れなくていいのに。
受取場所で
受取場所に行くとズラッと長い列。えー、嫌だなーと最大四十分かかる可能性があると書かれていたことを思い出した。でも、間髪入れずに違う場所から職員に声をかけられる。
- 「マイナンバーの受け取りですか」「はい」でハガキを出す
- 職員が完成したカードの中から私のカードを見つけて、マスクを外して顔確認
- 番号札を渡されて待つように言われる
待つ場所に座って携帯で遊ぼうかと思ったところで、別の職員に呼ばれて個別の席に座った。
- カードの記載事項に間違いがないか確認
- 暗証番号を四個紙に書く(ここは職員が入力するタイプだった)
指定の場所にスラスラと暗証番号を書く姿に職員。
「暗証番号を覚えてるんですか?すごいですね?」
「暗証番号は紙に書いてはダメですから」
職員がなんで?という顔をしたのは忘れられない。この後、職員が暗証番号を登録に行く間は再び待たされる。そして、受け取って終わり。正しく入力してくれたかはわからない。ああいうの自動の読み取りにした方がよくないかな。マークシートの名前を書くところみたいなやつ。
受取にかかった時間は全部で十五分くらいだった。広いホールでガラガラだったし。最初に見た長蛇の列は職員の健康診断らしかった。大変だな。
マイナポイント
申請
マイナポイントも間に合うから申請する。私は一番使ってるPayPayで。これは簡単でPayPayに書かれたとおりに進めるだけ。ただし、下の写真の箇所は何度も確認した。
ここ。やり方のページには「マイナポイントアプリを開こうとしています」と書いてあるのね。ここのアイコンとテキストはきちんとうさぎのアイコンと「マイナポイントアプリ」にするべきだと思う。詐欺アプリへの誘導みたいだから。
開いたアプリも何のアプリだかわからない(泣)これが詐欺サイトで、マイナンバーカードをスキャンしてたら恐ろしい。ここの二つの流れは何度も行き来して、確認しようとしたけどしようがない。最終的には何かあったら全力で訴えることを誓って読み取った。
ポイント付与
できました!の文字が出たから、さっそく手動でチャージ。ちゃんと還元分が余分に乗っかってチャージされた。よかった。ということで、このまま二万円までチャージをして五千円もらう。
結論
- 使う人や申請する人のことを考える
- 誰でも理解できるようにする
- 先を見越した全体プランニング
- 後で実行できる拡張案のプランニング
- 告知と実施率を高めるプランニング
- 筋の通ったこと
- 効率良く物事を進める
- Q&Aの設定
- 紙に頼らない
- 自動化
書こうと思えばもっとたくさん書ける。とりあえず、こういうことが未だまったくできないことがよくわかった。マイナンバーカード取得の一連の作業を振り返ると、かなりの人員が割かれていたけれど、本当は他に方法がありそうだし、ペッパー君で代用できそうな作業ばかりと感じだ。
人を削ると困る人がいるからくだらない作業をあえてさせるという話も聞くけど、人はもっと有効に使った方がいい。別の用事で別の窓口に来るたびに、来た人が怒るのも無理ないなと思っていたから。だって流れ作業が如く人間を扱ってるから。
そもそも、行くこと自体がハードル高い役所なんていらないと思う。