純米@大吟醸

美しいと楽しい、旅と音楽と日々のこと。

バルミューダのレンジを買って、まだまだだねと思う

daiginjo diary balmuda the range trash

 念願のバルミューダを買った。

 本当は最初に緊急事態宣言が出た頃に買おうと思ったのだけど、在庫切れになっていた。給付金も出たし、家での時間が増えたし、皆することは一緒。

 家に置いて、使ってみて、やっぱりいいなと感じている。佇まいも音も無駄な機能が付いていないところも。特に音にはビックリした。

「うちの三歳児がレンジの前で踊っています」

 こんなコメントを見つけてはかわいいなと和んでいたけど、いい大人もメトロノームに合わせてつい踊る。信じられない。できあがりの際は「ジャジャジャーン」と一緒に歌う。信じられない。使い始めてから我が家はキッチンが格段とグレードアップしただけでなく、生活が楽しいものになった。

 そう、使い始めるまでは。

設置するまではひと苦労

 想像していなかったのは届いた後の大変さ。これもまた予想していなかった。

1. 配送用の箱に入った状態で届く

 購入したお店の箱で届いた。もちろん大きく、配送業者さんが大変そうだった。

2. 開けたらさらに箱

 箱を開けたらさらに箱だった時の空虚感。そして、内箱にぴったり合うサイズの外箱から内箱を引っ張り出す大変さは想像以上だった。抜ける訳ない。資源ゴミに出す時のことを考えるとダンボールの形状はそのままキープしたいのだけど止むを得ず。外箱をビリビリと破いて内箱を救出した。家電用のダンボールはアマゾンのダンボールと違って厚い。切り裂くことはそんなに簡単ではなかった。

3. バルミューダの箱を開けて本体

 内箱はセンスの良いバルミューダの箱だった。こちらもしっかりしていて固い。フタを開けると発砲スチロール、それを外すとやっと本体が見えた。ワクワクドキドキが募る。

 バルミューダの箱には本体を取り出す時の注意が書いてあって、そのとおりに事を進めていった。だけど、この箱もまた本体にピッタリで全然出てこない。すごく大変。一度に引っ張り出すことができず、途中で休んでまた取り組んだ。

 だけど出てこない。そして、私は再び箱をビリビリと破いて本体を取り出すことになった。

4. 設置、説明書兼保証書を取り出す

 やっとのことで考えていた場所にレンジを置き、コンセントをつないだ。使い方はわかるけど一応説明書はとっておくことにした。

素晴らしいけどまだまだな理由

 私はApple製品が好きだ。パソコンはMacしか買ったことがないし、電話も何もかも帰る物は全部アップル。その大きな理由はもちろんデザインなのだけど、二番目の理由は“箱から出してすぐに使えるところ”だった。

 でもバルミューダの場合は、箱から出すのが大変だった。これは本当の本当に盲点で自分でもビックリ。その瞬間にワクワク感はかなり削がれ、そこらの家電量販店から商品を持ち帰ってきた気分になった。これがバルミューダがまだまだだと思った理由その壱。気になったポイントは他にもある。

 まず箱や梱包材に無駄がない。アップルのかっこよさのおかげで、その後西海岸のスタートアップ企業が発売する画期的な商品もまた、ゴミが少ない仕様になっていると感じている。

 次に説明書。アップル製品には私が買い始めた二十数年前からたいした説明書がついていなかった。感覚的に物を使えることの素晴らしさ。これはイケアのDIY製品にも同じことが言える。イケアの組立説明書には文字の代わりに丸っこいおじさんっぽいイラストが描かれていて、組み立ての順序を絵で説明してくれるのだ。スウェーデン語が読めなくても、ぶっちゃけ字が読めなくてもイケアの商品を使うことができる。いいことだなと思う。

 それに比べると、バルミューダはまだ本体の美しさだけだと思った。上の写真が設置完了後に出たゴミ。ダンボール、紙、発泡スチロール、ビニール袋いろいろたんまり。捨てる側からすると、かなりゲンナリする光景だ。説明書も日本の大手家電メーカーの半分くらいの厚さにはなっているけれど、それでもここだけいきなり普通の日本企業感が満載なことは否めなかった。

 機能の追求は得意な反面、ダサい製品しか作れない日本人が良くやってると思う。日本の家電メーカーの常識を覆したメーカーだから、こういうところもがんばってくれるといいなと今日もギターを鳴らしながら考えている。

 

 私は買ったのは楽天のこのお店。次の日に届いていきなりクッキーやブッセを焼いた。生活の質が向上しまくり中です。

hb.afl.rakuten.co.jp