純米@大吟醸

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50:リスボンその他の思い出

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 「せっかくヨーロッパに来たのだから端まで行こう」。ポルトガルにはそのくらいの思い入れで来たのに、結局いい思い出しかない。

  初めに、天気が良かった。ヨーロッパの北の方は寒いし雨が多い。空も常にどんよりしていて、寂しい気分になる。一方のポルトガルは暖かく空は青い。最高だった。

  そして、ホテルが広い。普通のホテルでも十分にきれいでとても広かった。後は水とお湯。パリから来たから余計なのだろうけど、ポルトガルの倍くらいの価格だったくせに、パリのホテルは古くて汚いし、何より水回りがきちんとしていないのが嫌だった。換気含む。住環境悪そう。

 それと比べて、ポルトガルのお風呂はシャワーから熱々のお湯がたくさん出た。部屋にも廊下にも太陽の光がたっぷり入っていたし、避暑にぴったりな中庭もあった。中庭好き。

 人も穏やか。やっぱりパリのせいだ。ギスギス自己中心的で人に体当たりしても平気な人たちをたくさん見たからだ。この街の人々はゆっくり時間を過ごしていて、人当たりも柔らかかった。「快適?」と聞いてきたホテルのお兄さんに広さやお湯のことを伝えた時の「なんでそんな当たり前のことをわざわざ言うの?」とでも言いたそうな、朗らかな顔を今でも思い出すことができる。

 そして、お菓子。日本で流行っていたエッグタルトも食べたし、カラメル味のもっと素朴なお菓子も食べた。ワインはそんなに飲まなかった気がするから、今度は堪能してみたい。

 でも搾りたてのオレンジジュースは飲めなかった。レストランやカフェといったちょっとしたお店には必ず大きなジューサーが鎮座していて、山盛りのオレンジが置かれていたのに。悲しい。そして謎。スペイン語ポルトガル語もわからないから、詳しく聞けなかった(笑)

 後はリスボンで会った少し年上のの日本人男性を覚えている。サッカーが好きで観に来た人。サッカーを目的にする日本の男の人は本当に多かった。本場で観戦したい気持ちはわかるな。ヨーロッパだとスタジアムも立派そうだし。私もいつかウィンブルドンローランギャロスに行ってみたいと思うもの。
 この人は大阪の人で、話している間になぜかロカ岬に一緒に行くことになり、さらには次の行先がスペインなのも同じでそこまで一緒に旅することになった。彼は一人旅だったから、久々の日本人に寂しさを覚えたのかもしれない。これも気持ちはわかる。

 そして、次の目的地では彼に大変お世話になってしまった。今みたいにSNSもないし、旅を終えて日本で会ったりはしなかったけど、こういう出会いもいいなと思っていた。

 今日の場所は、大吟醸トラベルマップの50番。

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